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帰化申請の面接での質問対策
帰化申請の面接について
帰化申請をする際には必ず面接を行いますが、この時に担当する担当官は面接で初めて接することになります。
その前に相談員の人と相談を重ねるものの、この人とは違う人が担当するため、人によってはかなり緊張します。
以下で帰化申請の面接で押さえておくべきポイントを解説していきますので、確認してから面接に臨みましょう。
帰化申請の面接でよくされる質問
基本的には同じようなことが質問されるものの、全く同じ質問がなされるとは限りません。もしそんなことになれば丸暗記をして帰化申請に臨むことになるからです。そうならないように微妙に質問を変えながら行っていきます。
そもそも国籍法において5年以上日本に住所を有することと定められています。そのため、5年以上本当に暮らしてきたのかを尋ねたり、どこで生まれたか、そこで何をしてきたかなど経緯を話すことになります。
これ自体は書類などを提出するのでそれを見ながら質問することになるので対策は立てやすいです。また、親族の動向などが問われるケースもあります。両親は帰化に賛成かどうかや兄弟姉妹が同じく日本にいる場合には帰化をするかなどが聞かれます。
日本人として定住するにはしっかりと働くことが大切です。その際に健康であることが問われるので質問でもそのあたりが聞かれることがあります。持病を持っているかどうかやこれまでの入通院のキャリアなどを答えます。
どうせバレないからと思っていると細かく突かれた際に答えざるを得ない場面になることがあります。そうなってしまえば隠したことが尾を引くことになるので正直に語ることが求められます。
帰化申請で担当官が神経を尖らせるのが素行に関する問題です。もし素行がよくない人を帰化させたら大変なことになります。このため、善良な人物かどうかそのあたりが問われます。
これまでと違うのは自己申告の内容が多いために発言のないように信憑性があるかが重要になり、辻褄が合わないと何度も聞かれることになります。この部分で怪しいと感じ取られると大変です。
交通違反をやってしまっていた場合も正直にそれを話し、反省している旨を面接で話してしまうと後が楽です。
他には現在行っている仕事、在留資格に見合った仕事かどうかや婚姻の有無、偽装結婚ではないか、税金の支払いがちゃんとなされているか、年金の支払いは行っているかなどを確認します。
これらは書類をしっかりと提出していれば大丈夫です。ただし、面接で話した内容と申請書類に矛盾が生じるとマズいので、申請書類でウソは絶対に書かないようにしましょう。帰化申請に向けてやるべきことをしっかりと行い、事前に受け答えをきっちりとしておけば面接で緊張することはあっても、許可されないことはないはずです。
帰化申請の面接対策
この人は本当に大丈夫な人なのかという観点で帰化申請の書類などを見て、それで気になったことを面接で聞いていきます。なので、その書類に間違いがないようにすることは当然であり、何を書いたかは完全に把握するぐらいのことが必要です。
どれか1つでもあやふやだとその部分を担当官は突いていきます。例えば、現在の収入があやふやだったり、借金に関して記憶が定かではなかったりすれば、何らかの隠し事があるのではないかと相手は感じます。
帰化申請をするということは母国の国籍を失うことを意味します。そこまでしてなぜ帰化申請を行うのか、この部分をどのように説明するかが大事であり注意すべき部分です。
なんとなく帰化申請をしてみたかったという理由では相手は納得しません。
配偶者がいるとか日本でビジネスがうまくいきそうだなど、それならば申請を行うだけの価値があると合理的な説明がつくと思える理由でなければならず、なんとなくそうしたなどでは心象を損ねるだけです。
面接では腹立たしく感じることもあります。それはプライベートのことを根掘り葉掘り聞くことがあるからです。なぜ結婚をしたのかというのを聞かれることがあり、そこでイライラする人がいます。
一見すると帰化申請に関係なさそうですが、十分関係があります。偽装結婚で本来帰化させてはいけない人が帰化するケースがあり、こうなると大変です。偽装結婚ではないことを示すために結婚までの経緯を語ることが必要になります。
日本人になるということは日本語でしっかりと話せるかどうかを問われます。難しいことを聞かれるわけではなく、小学生レベルの日本語能力であれば大丈夫です。
肝心要の部分を日本語で答えられるようにしておけばいいですが、ここがポイントだと相手の担当官が思ったところで英語などの母国語で逃げると怪しさをかもし出します。できるだけ日本語でやり取りができるようにし、困ったら母国語を使うようなことは避けることがおすすめです。
なんとか帰化をしたいという重いがあって、交通違反などの経験を語らずにやり過ごすことがあります。いずれバレた時になぜ話さなかったのかということになり、帰化までの期間が長引く可能性が生じます。
軽微な交通違反は日本人でもやってしまうのでそのことで帰化ができなくなることはありません。問題はなぜそれを犯したのか、どのように感じたのか、反省はしているか、そこを答えられるかが重要です。
帰化申請の面接は法務局で行われ、この際、帰化申請をする本人のみで面接に挑みます。ただ配偶者がいて、日本人だった場合にはその配偶者も面接を行うことがあります。
当日になって急にお願いされるわけではなく、前もってそのお知らせが届きます。後は日程を調節して挑むことになります。また家族がいる場合にはその家族と行うことがあるので、申請者だけが行うとは限りません。ということは、周辺の人物も対策を立てておく必要があるということです。
家族や配偶者と一緒に法務局に出向き、それまでの想定問答集を何度も頭の中で繰り返してリラックスした状態で臨むことができれば許可は下りやすいです。この後に調査が待っていることを覚悟して正直に話すことをおすすめします。